身近な仏教語 6 2017/06/10 ◎懐石(かいせき)懐石料理といえば、本来茶席で招待した客にすすめる前に出す手軽な料理のことで、茶懐石とも呼ばれています。仏教では「非時食(ひしじき)戒」という定めによって、修行僧は正午から翌日の暁まで、食事を禁止されていました。そこで修行僧はあたためた石を布に包んで腹に入れ、飢えと寒さをしのいだのでした。あたためた石を懐に入れて、腹をあたためる程度に腹を満たす料理という意味から懐石料理となりました。